【カウンセリング事例】夫婦共依存

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事例1

カウンセラー

40代、結婚20年程の専業主婦であるE子さんが、おひとりでカウンセリングを受けにお越しになりました。

相談内容は、夫の度重なる浮気と言葉や態度のDVとモラハラへの対処法でした。
ご主人は50代、地元で代々続く開業医、知り合った当時も強引な自分勝手な面があったものの、努力家で優しい面もあり結婚を決断したそうです。

しかし新婚時代には既に浮気は常態化、子にも私にも頭ごなしに命令的、少しでも逆らえば罵詈雑言、そんな毎日の中、離婚を度々考えるものの、両親や周囲の方々に心配や迷惑を掛けたくない、いつか夫も変わってくれるに違いない、との一心で横暴な振る舞いや浮気に耐え続けたそうです。

そしてカウンセリングへの目的は、今後どうしたら良いのか、と少し漠然としたものでしたが、ここで一番問題となるのは勿論ご主人側ですが、E子さんの夫婦間の共依存も相当に問題であることを理解して頂くことから始めました。
何故ならこの夫の浮気や横暴な態度を増長させた責任の一端はE子さんにもあると言えるからです。

夫婦の共依存とは良くない問題のある人を許し支えてしまう人のことを言います。
E子さんには離婚の意思が無いのであれば、夫と対峙する勇気と自立した精神を持つことに焦点を当てカウンセリングを進め、従順な弱い女性から脱却し、紆余曲折もありましたが、ご主人もカウンセリングにお越しいただき、今では対等なパートナーの地位を得る事ができました。

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