【カウンセリング事例】浮気・不倫

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事例

A子

40代で子どもが2人います。
普段、時短勤務で働いています。


子どもが小学校に上がり、時短勤務という就労条件で社会復帰した40代女性A子さんは、深刻な面持ちで当セラピーにご相談にみえました。お話を伺うと、勤務先の上司と不倫関係にあるとのこと。いけないと分かっていても別れきれない心の内を語ってくださいました。

A子さんには2人のお子さんがいます。母となり、慣れない子育てに慌ただしく過ごし、年子のため、息つく暇もなく今日まで来たとのこと。夫からの助けはほとんどなく、上の子が熱を出して病院に連れていくため下の子を夫に頼むととても嫌な顔をされたと話されました。
時短勤務で働き始めると、出産育児によるブランク、時短勤務のため周りに迷惑をかけているのではないかとの思いが強くなり、そのようなA子さんに世話を焼いてくれたのが不倫相手の上司でした。上司は仕事だけでなく、子育てについても熱心に相談に乗ってくれ、労い、癒してくれたと語ります。

A子さんの行ったことは夫への裏切り行為ではありますが、頼れない夫に対して親身に寄り添ってくれる上司がA子さんの心の支えになったことには違いありません。2人の子どもを夫婦で育てていくという自覚と責任が特に夫に乏しかったようです。そして、今日まで夫婦の課題解決を遅らせてきたことにも問題があると思います。

A子さんは不倫について夫には言わないでほしいとの約束で夫婦カウンセリングを始めました。夫の育児への非協力について話を伺いながら、子どもにとっての父親はあなただけであり、妻と協同して子育てをする意義についてお話し、A子さんには自分を抑え込んでしまい、自己肯定感も低くなっていたことから考え方を改善していくことに主に取り組んでいきました。

幸い夫婦関係は持ち直し、A子さんは働き場所を一新したことで上司との関係も一切断ち、今では心穏やかに家族4人で充実した暮らしをされているとのことです。

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