【カウンセリング事例】離婚問題

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事例1

カウンセラー

結婚3年目で育休中のB子さんは、夫の浮気を理由に離婚を真剣に考えて当セラピーにお越しくださいました。

大学で知り合い、新卒で就職、社会人として少しずつ慣れてきた頃、めでたく結婚。
「あの頃は本当に幸せだった…」と語るB子さんは、子宝にも恵まれ、これから育児で忙しくなるぞと思っていた矢先、夫の浮気が発覚しました。
遠方の親に頼ることもできず、B子さんは一人で育てていく覚悟をするも、最後のチャンスとして夫婦カウンセリングを受けにご相談にみえました。

当時は夫婦の会話は少なく、浮気発覚後の夫は妻を腫れ物に触るように接し、妻は不快感と不信感を募らせていました。
一方で夫はどうしたら妻は許してくれるかお手上げ状態。

夫婦カウンセリングを始める際に行う夫婦の心理テストでは、離婚相当の相性の悪さからスタートしました。カウンセリングを進めていくと、お互いに「夫婦なんだから言わなくても分かるだろう」との思いが強く、それぞれに親との不仲や逆らえない家庭環境を経験しており、個人の課題が解決していない状態で結婚したため、小さな不一致や違和感が不協和音として続き、結果として夫の浮気として問題が表面化したことが考えられました。

まずは個人の課題を整理し、お互いに変化が見られたところで夫婦間の不協和音を整理することで調和を図っていきました。今では夫の子煩悩ぶりに妻が驚いているほど仲睦まじく、お互いが自立した人間として充実した生活を送られているようです。

事例2

結婚25年のC男さんは、子どもたちが巣立ったタイミングで長年連れ添ってきた妻から離婚宣告を受けました。

会社員のC男さんはもうすぐ定年退職。
家族のためを思い、一生懸命働いてきました。
定年後は苦労かけた妻に恩返しをして、趣味の釣りも楽しみたいと思っていたところに離婚宣告を受け、非常にショックだったと話されています。

それと同時に、なぜ家族のために働き、何不自由なく生活できるようにしてきたのに離婚を突き付けられるのか腹立たしく、離婚理由については見当もつきませんでした。

C男さんの心理テストの結果やお話から、仕事依存症に近いものがあり、朝早くに出勤して夜遅くに帰ってくることが日常茶飯事、子育てはすべて妻に任せていたことが分かりました。
夫も夫ですが、ずっと何も行動せずに我慢し続け、家庭に不和を維持し続けていた妻にも非がないとは言えません。「一度夫婦二人で来ていただけますか?」と提案し、妻の思いもお聴きした上で夫婦カウンセリングを開始しました。

これまでの凝り固まった考え方を柔軟に変化することは並大抵のことではないですが、お互いに非を認め、労いとともにこれからどうしていきたいか話し合いを重ねました。
C男さんの場合は離婚を踏みとどまり、第二の人生を満喫されているそうです。カウンセリング最終のお二人の柔らかい笑顔がとても素敵でした。

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