春の訪れ


春の兆しが見え隠れしながらもするどい寒さを感じるここ数日。
もうすぐ温かくなるのだろうと期待しているが、まだ容赦ない。
極寒の間はとにかく動かず、心も体もあきらめるような気持ちで、多くの草木や動物たちのように太陽の光を待ちわびている。
太陽の光がどんどん強くなっていき、その光で心も体も目覚める。
寝ぼけ眼でも、少しずつ少しずつ、力を漲らせ、明るさ、温かさを徐々に感じて動ける自分を取り戻していく。
数か月休めていた体には、飲み物食べ物が染み渡り、美味しさと喜び、活力があふれていく。
どこに行こう、何を見よう、何を聞こう、誰に会えるかなと楽しみも湧き上がってくる。
目覚めていく自分の体の感覚を感じて、その次には、素直な気持ちで、今したいこと、できることをただ素直に正直に、見えるもの、聞こえるものに反応していく、自分が何に気づくのか、何を見つけるのか、何を手に取るのか、どんな声を発するのか。
自分の新しい発見に驚き、喜ぶ。
その時自分は何を望むだろう、何をうれしく感じるだろうか。
思い出したくなかった悲しい出来事も、思い出してしまうかもかもしれない。
自分の中に起こる、自分しか気づけない自分だけの声。その声をきちんと聴いて受け止めよう。
誰も知らない自分の声、感覚。
他の人は知らない。
私だけは、私が思ったことを知っている。
目覚めの春が来てまた新しい生活が始まっていく。環境も気持ちも少しずつ変化していく。
今の自分が何を好きで何をしようと思っているのか、自分の声をしっかり聴いて受け止めてあげよう。
喜んでいる自分も、明るい自分も、悲しい自分も寂しい自分も、全部自分が抱きしめてあげよう。
それに気づいてあげられるのは自分だけだから。