有為転変

先日、大阪メトロ中央線の新たな終点「夢洲」駅が開業し、駅で掲示板が変化している。以前の終点駅「コスモスクエア」という表示はもう見れなくなるなあと、なんとなく違和感と寂しさを感じていた。
見慣れればなんてことはないのだが…

景色がどんどん変わっていく。
知っていた街なのに、新しい場所へ来たような驚き。それも楽しい。
街中での閉店や新規開店、道や街中がや改装されたり、目まぐるしく変化していく日常の景色。
部屋のベランダから見える風景も、四季ごとの葉の色の変化は当然のことながら、その木々たちが成長し大きくなってきている。

心も体も年々変化を感じている。(笑ってはいられないものも多々…)とにかく凄い早さで変化しているように感じている。少しずつ、間違いなく変わってゆく。
人間関係も変化してきた。望んだもの、自発的に意識して変わったものばかりではなく、自分が想像していなかった展開も起こる。喜怒哀楽の様々な思いが絡み合い交じり合い、そしてまた絶えず変化が繰り返される。

そして誰もが素晴らしい順応力を持っていて、対応しながら、日々生活している。

世の中は「変わらない」ことはなく、それが切なく苦しく感じることもあったが、救われてきたことも多い。記憶も思い出も時間とともに変容していく。

今、とても深い悩み苦しみの中にいたとしても、必ず変化していく、ずっとこのままということはない。痛みも薄れていくし、傷も治っていく…完全になくなることはないが、どのように変化していくのかをその傷とともに一緒に見続けていく、横で見守りながら、寄り添いながら、変化に柔軟やに対応してくことが少しでもできれば、少しずつ心が回復していき、自分らしさを取り戻していけるのだと思う。

変化があるから生きていける。
もし「何も変わらない世界」だとしたら、どう思うだろう。何が起こるのか、何を感じるのか…

生きることは変化していくこと、なのであれば、変化を恐れず、過剰に反応せず、流れに身をまかせて、抗わず、身を委ねてみるのもいいのかもしれない。

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