【カウンセリング事例】買い物依存症
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事例
カウンセラー
綺麗に着飾った20代A子さんがご相談にみえました。
私、買い物依存症だと思うんです。
話を伺うと、毎月のカードの支払いが滞り、親や友人にお金を借りていたが返すことができず、親も友人も助けてくれず、消費者金融に頼るしかないか…と途方に暮れてところ、セラピーHPに辿り着いたとのことでした。
A子さんは新しい化粧品や話題のファッションには目がなく、値段も気にせず買い物をしてしまうところがあり、気づいたときには物でいっぱい、請求は想像以上になって火の車状態でした。
A子さんは一人っ子で、いわゆる“いい子”として周囲の人から評価されていました。
両親は共働きで小さい頃から保育園に預けられていたため、人に迷惑をかけず、むしろ率先してお手伝いなどをしていたと言います。
しかし、甘えることも思いっきり遊ぶこともできず、寂しい思いをしていたのだと思います。
親はA子さんが寂しくないようにと何でも買い与えてくれたと言います。
大人になったA子さんは、寂しさやストレスを払拭するために物を買うことで気を紛らわしていました。
買い物に行けば店員がチヤホヤしてくれることも、A子にとっては人との大切な繋がりだったかもしれません。
買い物依存症に至った経緯や克服について話し、思考の再構築を図りました。A子さんのように自ら買い物依存症ではないかと相談に来られることは多くはありません。しかし「このままではいけない」との変わりたい気持ちがA子さんを大きく変えたのだと思います。